No.152 (戦後の中国)  : 

「文化大革命の目的・手段・結果とはどのようなものか?」

「大躍進」と呼ばれた第2次五カ年計画が失敗に終わり毛沢東が国家主席
を辞任すると、新国家主席の劉少奇やケ小平が資本主義を一部導入した調
整政策を実施。毛は権力回復のために、彼らを「実権(走資)派」として
非難し、学生を中心とした紅衛兵に攻撃させた。後半は毛夫人の江青らの
四人組が中心となり、毛の死後逮捕されていたケが復活し終結。この10年
間は、中国の経済・文化を破壊し停滞させることになった。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

中ソ論争に際しての、中国に対する「教条主義」、ソ連に対する「日和見
主義」といった互いの悪口と、その意味するところに大きな関心を持って
学習に臨んでいる。

思考・判断:

現在に至る中国の開放・改革路線が、文化大革命前に一部資本主義を導入
し、その後毛沢東によって失脚させられたケ小平が、革命後に復活して始
まったということについて、的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
第二次世界大戦後の中国経済の動きを示すグラフから、大躍進政策後の調
整政策による回復と文化大革命期の停滞の事実を読み取っている。

知識・理解:
プロレタリア文化大革命が、平和共存外交のソ連に対抗したものであり、
毛沢東による奪権闘争の舞台とされたことなどについて、基本的な知識を
身につけている。